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長期金利とは?なぜマイナスに?預金減っちゃうの?わかりやすく解説します! [経済]

2月9日、日本の長期金利がマイナスとなりました。

これは、スイスにつづいて世界で2番目に起こった出来事で、異常な事態といえます。

この、長期金利について知られていないことも多く、「長期金利とは何か?」「金利なのになぜマイナスに?」「私たちの預金は減っちゃうのか?」について、わかりやすく解説します。

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※http://www3.nhk.or.jp/news/html/
 20160209/k10010403371000.htmlより引用

■長期金利とは何か?

長期金利とは、満期までの期間が長い預金や、お金を返すまでに必要な期間の長い借金(債権)などの利息のこととなります。

ようするに、長い期間のお金のやり取りなので、突発的な値動き(たとえば大手銀行の不祥事・大企業の倒産など)によらない、本当の意味での金利といえます。

日本では、この長期金利を決めるのに、借金返済までの期間が10年の国債(日本の借金の証書のようなもの)の金利が利用されています。

この、長期金利が、2月9日にマイナス0.010%を記録し、初のマイナス長期金利を記録したのでした。

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■金利なのになぜマイナスに?

突然ですが、あなたは、以下の2つの内どちらがうれしいですか?

・A : 今すぐ9万円もらえる

・B : 10年後に10万円もらえる

どうでしょう。おそらく、Aを選んだのではないでしょうか?

やはり、10年後に1万円多くもらえるよりも、今欲しいのが人情ですよね。

端的に言うと、借金の金利とは、この人々の思いによって成り立っています。

今すぐ貸す代わりに、金利(上のケースならAの1万円分)をくださいねという仕組みです。

で、この金利がマイナスになるということは…なんと、お金を貸せば貸すほど、損してしまうということです!

実は、コレは銀行が、もっと企業や、民間にお金を貸して、しっかり業務するようにという、政府の思いがあるのです。


銀行は私たちから預金をもらって、しっかり考えて運用しているのか…というと、そうでもなく、安全な国債(国が相手なので借金回収できないなんてないですよね)ばかりを購入したり、日銀(日本が運営する銀行の様なもの)に預け入れしてたりしていました。

結果として、民間企業が運転資金を銀行から借りようとしても借りれずに、起業できなかったり、逆に倒産したりしてしまいました。

そこで、長期金利をマイナスにすることによって、国債の購入や、日銀に預金しても、銀行がもうからなくして、民間にしっかりお金を貸して、商売するように仕向けたのです。

ただ、この政策が上手く以下というと、日本より以前にマイナス金利になったスイスを見ると、そうでもないようです。

やはり、自分のところで何百億というお金を管理するための維持費(セキュリティ費用など)を考えると、損をしても国債を買ったり、日銀に預金した方が楽だということで、スイスでは改善があまり見られていないようです。

まぁ、銀行マンが誰しも半沢直樹ではない普通のサラリーマンなので、楽な方に流れてしまうのでしょうか。


■私たちの預金は減っちゃうのか?

日銀の金利がマイナスになるということは、私たちの銀行に預けている預金は減っちゃうの?

と、気になっているのではないでしょうか。

ただ、これについては、私たちの預金は減りませんので安心してください。

あくまで、銀行が日銀に預ける際の金利がマイナスになっただけで、私たちの預金には直接関係ありません!

ただし、銀行側が、私たちの預金の金利を下げたり、手数料を上げたりと、間接的には影響があるかもしれません。

本来であれば、銀行の企業努力を期待したいところですが難しいかもしれません。

逆に、銀行に借金(住宅ローン)がある場合は、金利が下がる可能性もあるので、一度確認してみてはいかがでしょうか。


以上、長期金利とは何かについて、わかりやすく解説いたしました。




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タグ:長期金利
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